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軽運送業をはじめたいと思う方はほぼすべて宅配をイメージします。

で、一番知りたいことは稼げるのか?

頑張れば稼げます

これが結論です(笑)

普通の求人情報と一緒です。

無料の求人情報誌に出されている定番職種と同じように
3Kと呼ばれるような
「きつい・きたない・きけん」
といったようなものが、
軽運送にもあります。

よく「やった分だけ自分の収入に!」とか言って40万以上稼げるような誇大広告を見ますが、
はっきり言ってウソではありません。

簡単に解説しますと。。。

・宅配のように1コいくら、といったような
配った分だけが収入となる
出来高の仕事

のほかに

1配送ごとの料金設定(スポット)
日当制

など仕事によって報酬をもらう形が様々あります。

今回は出来高の仕事の代表宅配の仕事にスポットを当ててみたいと思います。

出来高の仕事は、

主にクロ〇〇ヤマ〇 や 〇ガワ〇便など

といった大手運送会社の
個人のお宅に荷物を届ける”宅配”と呼ばれるものが代表的です。

軽運送を始めて間もない方々は宅配の仕事が必ずと言っていいほど回ってきます。

1個荷物を届けると150円前後の報酬で、

「頑張れば100個以上配れるエリアを担当させてあげる」
といわれて、
新人さんは頭の中でそろばんをはじきます。

1個150円で100個で15000円。
1カ月25日稼働したら37万5千円になります。

120個を25日間毎日クリアできれば
45万円以上の収入になります。

これで楽に生活できる!

この仕事を紹介してくれた人に感謝をしながらいざ仕事を始めてみると、、、

確かに荷物は毎日ある。

でも、慣れるまではどの番地がどこなのか分からず1日60個配達完了できれば良い方です。
(だと思います。。)

実際には100件以上回るのですが、不在が多い

不在は配達完了とならず持ち帰りとなるため収入にはなりません。

そのため、最初のうちは道をおぼえるまで50個前後の配達完了数ではないかと思います。

道をおぼえてきても次は不在が多いため配達完了数が伸び悩む。
80個いけばいい方、といったエリアもあります。

また、
エリアによっては繁忙期は爆発するが閑散期は荷物量がない。
せっかくスキルを上げても配るものがない。
よって数が伸び悩む。

など。。

人によって様々ではありますが、
宅配に慣れるまで1カ月で一人前になる人もいれば3カ月かかる人もいる。

その結果、この間の収入は
月に15万円利益が残る人もいれば
10万円に届かない人もいる。

さらに追い打ちをかけるのは、拘束時間。

配達開始可能時間はたいてい朝9時から。
ところがそれまでに当日配る荷物を車に積み込まなくてはなりません。
初心者はまずこの作業が時間がかかる。

1個1個荷物をそろえて車に積み込むが、どのエリアから配り始めるかで積み方が違う。
エリアの最後から積み込んでいって最後に積み込む荷物が最初の荷物にしなければならない。
もしくはあける扉の近くにどのエリアの分かを把握しながら積み込む必要がある。

慣れてくればどうといったことのない作業かもしれないが、
この積み込みに時間がかかるため新人さんの場合、朝6時過ぎに出勤して作業に当たることが多い。

これだけ早く作業場に入るにはもう一つ理由がある。

車を置くスペースの確保だ。
ただでさえ作業の遅い新人はベテランが来た後では車を止める場所すら難儀する。
人によっては文句を言ってくるドライバーもいるだろう。。

作業場所も隅っこになりやりにくさでさらに遅くなる。

そのため、配達開始は9時からといってもほとんどが6時7時から積み込み作業開始となる。

そして、配達できる時間は夜9時ごろまでが多い。
つまり、朝9時から配達開始して、夜9時ごろまで配ることができる。
荷物によっては朝9時から夜9時まで頑張って配達しなければならない。

さらに厄介なのは不在。というか、不在の荷物の処理。。

配達完了して、戻ってくると配達できた分(配達完了分)の伝票処理、
配達できなかった分の荷物の処理・伝票の処理を行う。
こちらも慣れるまではまた時間がかかる。

遅いと23時を回る。
下手すると0時を回る。

そして、翌朝はまた朝6時からの作業が待っている。

これが宅配の実態ではないでしょうか?

確かに配った分だけ稼げます。

繁忙期には40万円~60万円を超えてくる方もいるでしょう。
配れる人は80万円を越える人もいるとか。。

独立を志して、いざ軽運送ではじめる最初の仕事が宅配だった場合、あなたは耐えられますか?

この最初のハードルをクリアできれば後は比較的安定した収入を稼ぐことができます。

一度、宅配で安定すれば、後はずっとそのエリアで毎日同じことを繰り返すわけですから
比較的収入は安定します。

さらに、繁忙期には慣れたエリアで荷物だけが多くなるので、
広告にある通り配ったら配った分だけの収入を確保できます。
(ここで初めて、広告に載っていた収入に届くワケです。)

このサイクルが分かれば、

稼げる時期(繁忙期)に稼いで、
そうでないとき(閑散期)はこのくらい

といった収入のサイクルも見えてくるので
宅配で成功しているドライバーの方は
ずっと同じ宅配の仕事をやっている方が多いのです。

しかし、この最初のハードルでつまづく人が多いのが実態です。

宅配ドライバーは新しい人が入り
すぐにやめていくため
常にドライバーを募集することになります。

だから、新人ドライバーに宅配の仕事が回ってくるのです。

広告の収入にウソはありません。
確かに頑張れば稼げる仕事です。

ただ、実態を言わないだけです

この宅配の仕事が出来高の仕事の代表です。