軽運送は事業なり

自営業の項目を見ていただけたと思いますので、軽運送業も自営業の一つということはお分かりかと思います。
「軽運送業」という、事業の一面を持っている職業だということをしっかり頭に叩き込んでおいてほしいと思います。

ただ、荷物を運ぶ、というだけではないということは、先の自営業編を読んだ方なら良く良く分かっているとは思いますが、「仕事(荷物を運ぶ)」と「事業(軽運送業)」は、良く考えれば分かると思いますが、「事業」の中に「仕事(現場といった方が分かりやすいでしょうか?)」が入っている。
つまり、「荷物を運ぶという仕事」は「軽運送業」の一部でしかないということが良く分かったかと思います。

商売というのは、この「事業」そのものであります。
そして、「仕事」というのは「事業」の中の一部分であるということがなんとなくわかるのかなと思います。

つまり、いろいろな商売がありますが、「仕事」だけが変わるだけ、つまり洋服を売ったり、本を書いたり、お酒を売ったり、コンビニをやったり、その他本当に多くの「商売」がありますが、「仕事」が多いだけで、「事業」そのものは税金制度を中心に、みな同じようなことをやっているということです。
全ての自営業者が税金対策をやりますし、その税制はほぼ同じルールの下やっているわけで、そう考えると日本国という土地で商売をやる以上、みな同じ土俵の上で勝負をすることになります。
どうやってお金を稼ぐか、という「仕事」は千差万別ではありますが、「事業」そのものは皆ほぼ同じだということです。

一部の方にはお話ししたことがありますが、いつか飲食業をやりたいとか、お店を持ちたい、と思っている方については、まず軽運送業で商売の基本を勉強して、足元を固めたうえで、他の商売に手を出した方がいいとアドバイスをしたことがあるのですが、こう考えると、「事業」そのものは「軽運送業」が比較的リスクも少なく(在庫を抱えたり、お店を開いたりする必要がないので)始められるので、商売の、「事業」の基礎を学ぶにはいい教材になりえると思います。

<重要>はっきり言いますが、軽運送業で稼げないということは、他の商売をしても「稼げない」ということです。

そういう意味では、軽運送でしっかりと「商売」の基本を勉強してもらえたらと思っております。

軽運送のドライバーは営業なり

いろいろなところでお話をしておりますが、商売というのはお店を構えて何かを売る、というイメージがわきやすいかと思います。
では、軽運送業においての仕事は何でしょうか?
それは軽自動車を使って荷物を運ぶ、ということが仕事になります。
距離や荷物の重さ、大きさなどでも料金が変わったりするでしょうが、荷物を運ぶことでの運送料がそのまま収入としては言ってきます。
ほとんどの方は、これが全てだと思われています。

先程もお話ししましたが、軽運送業は「事業」になります。
ただ、「仕事」をこなすだけでは、その場限りの「商売」になります。
しっかり「事業」としてとらえていくことが重要になります。

「一期一会」という言葉があるように、その場限りの関係で終わらせてしまうことも、その後何らかのケアをしながら次の依頼を待つということも「商売の方法」つまり「事業の一環」としてとらえることができます。

全く関係の無いところからの依頼で、たまたま接点のあった方に、自分をアピールし、「次につながる対応」をしておくことが本当の意味での「商売」だと思います。それが「事業の一環」となるのです。

ただ、仕事をこなすだけでは、アルバイト・正社員と一緒で、お願いされるから仕事をする、命令を受けたから仕事をする、ということと何ら変わりがありません。「待っているだけ」のスタイルの方がとても多いです。
決して「積極的」になってはいけないと思いますが、「消極的」すぎるのも商売をする上ではあだとなります。

一つ一つの仕事はそれ自体大したことはないかもしれませんが、「実績」となって必ず残ります。小さな「実績」を積み重ねることで「信用」になっていきます。
よく「信用第一」という言葉を聞くと思いますが、「信用」の無い人にお仕事を依頼したいと思いますか?

軽運送のドライバーがまずやることは、与えられた仕事をこなす。そこからいろいろなことを考えながら、そこで出会う人たちに、卒なく仕事をこなしている姿を見せる、つまり当たり前のことを当たり前に仕事する、ということを心がけてください。

この当たり前ができないドライバーが、とても多くいます。本当に星の数ほどある軽運送のドライバーのほとんどは、この当たり前ができません。そういう意味で、当たり前のことをしてくるだけで「まともな人が来た」「感じがいい人が来た」という噂が立つくらい、軽運送の他のドライバーはできが悪いようです。

そういう意味で、しっかりと仕事をすることが、そのまま次の仕事に結びつく可能性があるということです。
それはつまり、ただ仕事をする=営業をかけている、ということになるのです。
だからこそ、じぶんができる「当たり前」をしっかりと磨いてほしいのです。
いろいろなことを考えながら、TPOと言いますが、「どんな場所なのか?」「大声であいさつをするのがいいのか、会釈から入った方がいいのか?」「荷物はどこにおきますか?」「生ものですから早めに冷蔵庫に入れてください。」いろいろなプラスアルファを考えながら仕事をすることが次の依頼につながっていくと思ってもらえればいいと思います。

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軽運送のドライバーは競合が多いなり

さて、先程の話の逆になるかもしれません。。
軽運送のドライバーの数だけを見ると、一時よりもだいぶ増えているような気がします。
つまり、簡単な仕事ほど競合は多いということです。
分かりやすい例をよく使いますが、緊急スポットなどの連絡が来た場合、「5分でおり返し返事をします。」と言って、5分後にれんらくをしても他が決まっています。
スポットは”その場で”受けない限りすぐに決まってしまいます。
とても極端な例かもしれませんが、それくらい競合他社はいっぱいいるということです。
つまり、「あなたじゃなくても仕事してくれる人はいるんですよ」と言われているようなものです。

そういった中で「ご指名」を受けられるくらいにまずはなってもらいたいと思います。
そんなに難しいことではありません。同じ仕事を半年もしていれば、仮に辞めたいと言ったところで「待った」がかかります。(もちろん、ちゃんとした仕事をしっかりやっていればの話ですが。)
軽運送にお願いをしている業者さんなら、より鮮明に、私たちのようなドライバーが「とても良く」見えるはずですから、より強くひきとめに合うことになります。
何度も言いますが、ちゃんとした仕事をこなしていれば、です。

そういった意味で、開業当初から「あれはしたくない」「この曜日は休みたい」などといった我儘はあまりいわない方がいいと思います。

必ず頭のどこかには置いておいてほしいのですが、「競合他社はたくさんいる」という”危機感”は常に持っておいた方がいいと思います。

軽運送のドライバーは信用第一なり

「商売」の基本は「信用第一」です。
それは「軽運送業」でも同じです。

「信用」とはきちんと仕事をすることです。
決まった時間にその場にいるということです。
決められた約束を守ることです。

そんなに難しいことではないと思いますが、これを「継続」することで、「信用」がついてきます。

軽運送じゃなくとも、全ての「商売」の基本中の基本だと思います。

軽運送のドライバーは個性を持つべし

何度も言います。
「ご指名」を受けるための方法です。

あまり極端に「個性」を打ち出したくはないのですが、私自身は福岡にいながら「阪神ファン」を強調してきました(笑)
軽運送のドライバーで阪神ファンがいるらしいよ、とか取引先から、最近阪神調子いいですね、と言われることがちょくちょくありました。
これはつまり、自分の名前は覚えていなくとも、「阪神ファン」だけが独り歩きしてもらえれば、それで相手にインパクトを与えられていた、ということになります。

先程もお話ししたように「一期一会」の出会いの中で、「何か」を相手の心に、頭の片隅に、おいてくることができればそれで良いと思います。
何かの拍子に、あの「阪神ファン」のひと何しているのかな?お仕事依頼しようかな?名刺は阪神カラーのこの人かな?
みたいな(笑)

そんな程度で良いと思います。

人間は基本的に悪いイメージはなかなか忘れません。

なので、悪いイメージだけはつけないよう、きちんとした仕事をしていきましょう。。

依頼の絶えないドライバーとは?

私が常日頃から徹底しているように「断らない」ことです。
深夜でも早朝でも、電話が鳴って、仕事とあらば飛び起きて対応をしてきました。

先程の「個性」が「イメージ」につながって、「この人はいつでも対応してくれる」という「相手にとっての便利屋さん」になってあげることがとてもとても大事です。

これは、どの商売においても同じだと思います。

こういう人たちに囲まれて商売ができたら、依頼は絶えなくなります。
また、その噂が飛び火して、全く知らない人から依頼がやってくるようになります。
どんな人でも不公平なく、「断らない」というイメージをまわりの取引先に浸透させられることができれば、商売は回転していくと思います。

この考え方はしっかり頭に入れておいた方がいいと思います。

私自身、完全に赤字だと思うような仕事も受けてきました。
それは、「次につながるかもしれない」という思いからです。
私にとっての商売の基本は「損して得取れ」です。

実績のない、右の左も分からないようなひよっこが、「それは安すぎる」「それは割が合わない」とか言えませんでした。
なんでも、仕事をいただけるものは全て走りましたし、その結果、後から金額が違ったり、走ったことそのものがパーになったこともあります。”損をして”いろいろなことを勉強しながら今があります。
同じ思いをしてほしくないために、信頼のおける取引先の仕事しか紹介をしていません。
信頼のおけない人の仕事は受けません。
ドライバーを泣かせるような仕事はとっていないつもりではありますが、それでも上記のような「安すぎる」「割が合わない」という言葉は良く言われます。。
特に、「実績の無い方」からの方が多いです。
逆を返せば、そういう人にはお仕事の依頼は行かなくなります。

仕事が集中するドライバーの基本。それは「断らない」ということ。
そんなに難しいことではないとは思うのですが、なかなか実践することは難しいようです。

でも、そこを乗り越えたときに、「軽運送業」から「他の商売」に頭をシフトすることができるのかな?とも思います。

皆さん1人1人が「商売上手」になれますよう、私も含めて一緒にいろいろ勉強をしていきましょう。