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タイトルにも書かせていただきましたが、タダほど怖いものはないと思いませんか?

その裏には何が隠されているのだろう?
と思いませんか?

そこには何らかの戦略が見え隠れすることが多いと思います。
単なるボランティアだと思いますか?
ラッキーと言って乗せられますか?

さて、こんな切り口からスタートをさせていただきました。
私の口癖にもなりつつあります「金にならない仕事」

まぁ、無駄と言っては何ですが、、
立ち会いであったり、打ち合わせであったり、誰かの車両の名義変更に1人で行ってみたり、、、。
もちろん、意味があるから行くのですが、人によっては、何も自分で行かなくても。。。
なんて思う方もいるようです。

立ち会い=新しく始めるドライバーが知らない人同士で仕事をスタートするよりも、知ってる顔がいた方が多少安心するだろう、と思って極力行くようにしています。
その裏には、取引先にとっても同じこと。知らない人を送り込まれてどんな人かもわからない状況でスタートするよりも、知っている顔が橋渡しをしてもらった方が安心するだろうという気遣い。
まぁ、言ってみれば橋渡しという意味合いが強いですよね。
ただ、この瞬間に自分にとってはお金は発生しません。
でも、将来に向かっての大事なお仕事です。

打ち合わせ。
これも将来に向かっての大事なお仕事です。が、場合によっては仕事そのものが流れることもあります。
その日一日の時間すべてが無駄になる恐れもあります。
ただ、これも将来次の仕事、違う仕事に発展することがありますのでとても大事な仕事です。

名義変更。
本人が行けるなら極力本人に行かせます。
ただ、平日目いっぱい仕事に入っている人の代わりなんかは良くいきます。
これも、同じように自分の下にドライバーが入って、目いっぱい仕事をしているときには自分でいけるようになってほしいとの思いから、極力本人に行かせるようにはしています。

1つ1つに意味があり、その思いに従って行動をするようにしています。
人にやってもらう=その人が成長できるように。
もちろんここにはこちらの思いとは違う方向に発展していってしまう例も多々あります(汗)

さて、タイトルにもあるように、無料で動いている、無料で奉仕する裏にも必ずそれに伴う意図があります。

はっきり言って、自分のやっていることの半分はボランティアなんじゃないか?
と思うことはしょっちゅうあります。
売上金が入る前にドライバーに渡す事業者はマレだと思います(笑)

だからこそ、他者が追従できないと思っていますが、私の給料は、ドライバーが増えれば増えるほど手出しが多くなります。
これも、軽運送業界にハビコる末締めの翌末払い、翌々末払いの悪癖だと思っています。
ただ、それでも現状は当たり前のようにこの慣例に従って軽運送業界は動いています。
生活に困窮するドライバーは多々います。そういう人たちのために多少自分を犠牲にしながら現状の自分の生活を回しています。まぁ、これも一種のボランティアでしょうか?

もしも、商売をしている人が、荷物を運んで、今日の料金は無料です。
と言われたらどう思うでしょうか?
相手は困りますよね?
ちゃんとお支払いしますからいくらですか?
っていうと思います。

テイクワンではだいぶ恒例になってきてしまっていますが、フォローすることに対して免疫がついてきてしまっています。
研修を受ける人お金を払えないということは皆さん頭では理解できるでしょうが、現実はなかなか受け入れがたいことだと思います。やっと独り立ちして、自分の稼ぎになっても、今現状、一部の人間は無償でフォローに入っています。
テイクワン独自の動きだとは思います。
ただ、これはとうぜん”当たり前”ではありません。
同じように、立ち会いに行くことも、誰も強制はしていませんが、直接の自分の下についているドライバーではないのに、うちのドライバーが立ち会いに行く。フォローをする。
同じように”当たり前”ではありません。

つい先日も行いましたし、お話をしましたが、自分が集めたドライバーではない人に自分がお願いをして面接をさせてもらいました。その人がいないとお盆が回らないからということで、なかば強引にお願いをしました。この結果、この人にはドライバーが下に就くことになりましたが、これも”当たり前”ではありません。

いろんな”当たり前ではないこと”がうちにはあります。
これは、当然のことではなく、やはり異常なことです。
それを当たり前とは思わないでほしいなぁと思うのです。
テイクワンがやってくれて当たり前ではありません。
それに対して、本来は料金が発生してもおかしくはない事態だと思います。

先程の例ではないですが、一発走って、「今日の料金は無料です」と言える人がこの中にいるでしょうか?
状況によっては言ってしまうのが私だと思います(笑)

というか、乗っけているものが荷物なのか?
名変用の書類なのか?
の違いだけだと思います。。

今日の料金は無料です。
今日は自分が動くからいいですよ。

大した違いはありません。

ここからが今日の本題ですが、、
「損して得取れ」
ということです。

最初は絶対に損をします。
それが私がボランティアと言っていることにつながっています。
損をしたと思っても、その裏には必ず自分の思いがあります。
将来ちゃんと稼いでほしい、生活を安定してほしい。
だから、今日はボランティアをしてでも仕事に専念してほしい。
だから、今日は自分が名変に行ってきますよ、となるのです。

今日は無料でいいですよ。
次からはこの料金頂きますよ、なのか。
もうあなたとは取引しませんよ、なのか。
前回迷惑をかけたので、なのか。
その裏には何があるのかは想像にお任せいたしますが、そのセリフの裏には必ず何かあります。

だから、商売をしている人からすれば、
「今日は無料でいいですよ」
なんて言われれば、その裏に何が隠れているかがとても怖くなるのです。
商売人が「タダでいい」なんて言うはずがないのは言われた方も商売人であれば、十分に分かっているからです。
これで、関係を終わらせたくない、次もお願いしたい、いつもお世話になっているのにどうしたの?
いろいろ考えてしまうでしょう。
お互い商売をしているものであれば、こんなセリフは絶対に使わないからこそ、怖さを感じるのです。

この”怖さ”を感じないということはまだまだ商売人ではないということです。
本当に生活をかけて商売をやっている人なら、このセリフや、行動を受けたら“怖さ”を感じてしかるべきだと思います。

「損して得取れ」
とは商売においては、というか自分にとっては最も大事な戦略の一つです。
「今回はタダでいいですよ。」
よくうちのドライバーに使います。
温情によるものが多いですが、逆を言えば、このセリフを受けた後のリアクションを見極めているとも言えます。
否定して「払います」「とんでもない」、と言ってくる人は、本当の商売人だと思います。
否定しない人はまだまだ商売人になれない、”甘え”の人だと思います。

人間みな、目先のお金が一番大事だと思います。

その上で、どこまで割り切れるか。
”損”を受け入れることができるようになると、人間また一つ大きくなれるような気が
私はします。

今回はこんなところで。。。