前日より無謀な配車ぶりが目についていましたが、この母の日という1日が幕を開けた。
母の日前日からエースが名古屋で親族の結婚式のため不在。

3か月以上前から分かってはいましたが、この日が母の日ということもあり何となく嫌な予感はしていた。
この日が近付くにつれて、予想もしない店舗から注文依頼があり加速度的にスポット件数は増えていた。
最終的にはおすしの配達の店舗が5店舗、各2台。
さらにお花の配達が2台。

うちの会社の登録台数が23台。うち、週1しか稼働しない台数が数台。。
実質20台前後で、日曜日のレギュラー台数が10台。

すでに足りない!!
私の真骨頂でもあるダブルブッキングを敢行するのは当然の配車でもありましたが(そのたびに鬼!悪魔!!とののしられるのではありますが・・・)、それでも足りるかどうか??
レギュラーのうち、午前中に稼働が終了する台数が4台。
さらに、最悪自分がフォローすれば何とかなる仕事が1台。
計5台を確保しつつ残りの8台を全力で確保する。

そのうち3台はかなり早い段階で確保。
残り5台。
普段入ることのないドライバーを無理やり説得させ、比較的楽なスーパーの配送をお願いし、もともとスーパーの配送を走っていたドライバーをおすしの配送に回し1台確保。

土日看護師のアルバイトをしているドライバーにはなんとか頼みこみこの日を休みにしてもらい、エースの代走(本の集荷の仕事)と、午後からおすしの配送を。。
(こんな予定を最初から立ててしまうところが私らしい。。。
当日、なにか予定外の対応を迫られた場合は自分が何とかすればよい。)

また、前日には他の休めそうな仕事を事前に本人都合で休ませてエースの代走をお願いしたドライバーもいた。。

また、なんとも苦肉の策ではあったが、佐賀のドライバー3人のうち1台はゴールデンウィークにも頼み込んでお願いはしていたのだが、今回ばかりはと、残り2台もほぼ強引に頼み込み了承をもらった。

何とか曲りなりに形は出来上がった。
(いつもこんな感じではありますが・・・)

そして当日前夜。
いや、夕方。
翌日早朝5:00から野菜の配送に出て、12:00帰社、その後15:30からおすしの配送を予定していたドライバーから短いラインが入った。

「娘が陣痛。すぐ帰ってきますので今から熊本へ帰ります。」

!!!

びっくりマークが3個もたった!

「了解です」

返信はしたものの時間がたっても既読にならない。。
相当慌てて出ているのだろう。。
しかし、この時間であればまだ頼み込んで、野菜の配送のメインドライバーに代走を頼むことができる。
陣痛が来たとは言ってもそんなすぐに生れるものだろうか??
そのまましばらく病院の待合室で右往左往する映像をテレビで何度も見てきたではないか!!
勝手な私の頭の中の想像はどんどんエスカレートしていくが、一旦冷静な状態に戻す。

野菜の配送の会社に頼むべきかどうか?このまま様子を見るか?
仮に野菜の配送をメインドライバーにお願いしたとして、おすしの配送は最悪自分が行くしかない。しかし、そういう時に限って必ず何か起こる。そうなったときの対応が誰もできない。。
不安が止まらない。。

0時過ぎに就寝はしたが、3:00にアラームをかけた。
そのドライバーが本当に行くのかどうか?
不安が止まらない。。

3:00に目を覚ましたが
未だ既読にならず。

3:31
出発コールが入る。

真っ暗な部屋の中、携帯をもぞもぞと取り出し、聞いてみる。

「生まれました?」

どんなに厳しい状況でも決して感情的になってはいけない。

「まだです」

だから言ったではないか!!!!
なんでわざわざ熊本まで帰ったんだぁぁぁ!!

叫びたくなる衝動をぐっとこらえ

「了解です(汗)」

冷静な返信をし、再び眠りに就く私。

しかし、眠れるわけもなく台所をウロウロ。。
結局、明け方に眠りにつき10:00頃までウトウト。

その間に5:30にリネンの配送ドライバーの出発報告。
6:00にお弁当配送ドライバーの出発報告。
7:00過ぎには佐賀から向かう花の配送ドライバーの出発報告
8:00前にはクリーニングの配送ドライバーの出発報告×2
その後リサイクルの配送ドライバーの出発報告
花の配送のもう1台の出発報告
9:30にエースの代走看護師ドライバーの出発報告

そのたびに目が覚め確認をする。

深い眠りに就くことなく朝を迎え、決戦の準備に入る。
11:00からおすしの配送の1店舗目がスタートする。

2台のうちの1台は10:05に出発報告が入った。
これを機に事務所に行く支度を開始。
しかし、もう1台から連絡が入らない。
しかも、もう1台の方が現地には遠い。

早速第1波がやってくる。
個人ラインで
「おはようございます いえ出てますか?」

これもしばらく既読にならず。。
支度を済ませるころ出発報告が。

たぶんどこか近くで寝ていたのかもしれない。。
ゴールデンウィークの時も確かそんな事を言っていたことを思い出し、事務所へ向かう。

事務所に着くころ、本日15:00から稼働予定のドライバーから連絡が。
今から今度の火曜日に配送するコースをおさらいしてきますと。。
その後、店舗の方に行って待機するとの電話が入る。

まぁ事前の復習はとても良いことなのでそうしてもらったら助かる旨伝え、電話を切る。

私であれば、わざわざ報告することはない。

そう思いつつ頭を切り替える。
電話の最中に11:00まであと数分に!

稼働予定のドライバーに確認をとり、2人ともそろっている旨確認する。
大事な局面になると必ずと言っていいほど横やりが入る。
もちろん、本人に非はない。
ただ、タイミングが悪いだけだ。
そして、こういう人間はたいてい決まって限られている。

まぁ、そんなことはどうでも良いことなので頭を切り替える。

1店舗目稼働を確認した後、残りの4店舗は15:00以降の稼働になる。
ちょうどそのころ、陣痛ドライバーから終了報告が上がった。
このドライバー、昨日の夕方から寝ていないはず。
ましてや熊本からとんぼ返りで仕事をしているはずなので余計だ。

これはもしかするともしかするかもしれない。。

電話するのは控えよう。

ラインで状況確認。

「寝ますか?」

すぐさま電話が鳴った。
これではラインで送った意味がない!!

「もしもし・・・」

冷静な対応。

どうやら、寝るつもりはないらしい。
仕事にもきちんと入るようだ。

ほっと胸をなでおろす。
会話の流れから、時間が少し空くので事務所に寄るらしい。
電話を切った後、事務所に静かな空気が流れる。

やがて、陣痛ドライバーがやってきた。
手にはお昼用の食事を持っていた。

私は食欲がない。

その間に、陣痛ドライバーのお抱えのドライバーから連絡が入った。
追突事故を起こしたらしい。
すぐさま、リサイクル屋に連絡と、業務に支障があるかないかの確認をとった。
私は保険屋に連絡を取り指示を仰ぐ。
私の横でそのやり取りを陣痛ドライバーがリサイクルドライバーに伝える。
そこまで大きな事故にはならなかったようだ。
しかし、懸念していた事故がついに起こってしまった。
しかも、スポットではなくレギュラーの方で起こしてしまったことが残念だ。

その後、しばしの談笑の後、陣痛ドライバーは次の仕事に向かっていった。

佐賀から今回初めておすしの配送をすることになったドライバーと陣痛ドライバーが合流ののち、15:30より稼働を開始した旨連絡が入ったのはそれから1時間後のことだ。

また、同時期に先程復習報告を行ったドライバーが、看護師ドライバーと合流し、稼働に入った連絡も入った。

さらに、午前3:00から野菜の配送の担当ドライバーは現地近くで仮眠、30分前に確認をとり、14:00まで弁当を配送していたドライバーとともに現地で合流、稼働に入る旨確認をとった。

これで、2店舗目、3店舗目、4店舗目まで稼働開始を確認。

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最後の5店舗目は16:00から稼働開始だった。
1台は佐賀から向かっていたため13:00過ぎには連絡が入っていた。
逆にもう1台は、自前で他に1日3つの仕事をはしごしている3本立てドライバーが担当で、家が最も近い。。また、本人から連絡があり、いったん家で仮眠するという。

今までの感覚から、この3本立てドライバーが一番危ないと思っていた。
が、運良くこのドライバーから家を出るという連絡が上がった。

やがて、16:00から稼働開始の報告を受け、これで全部の店舗が無事に稼働を開始。

この段階で今日の仕事はほぼ終了したようなものだ。
もちろん、稼働中にいろいろな報告が上がるかもしれないが
それは状況に応じて対応すれば何とかなる。

一番怖いのは稼働前の段階で連絡が取れないことだ。
この場合、場所と時間帯によっては対応が全く取れないため、最悪の事態には穴をあけることになる。こうなればドライバーだけでなく会社の方も信用がガタ落ちになる。

この事態を避けていくことが最重要の仕事といえる。

稼働を開始さえしてくれればその後の対応はある程度柔軟にできる。

そう思うからこそ、ここまで神経を研ぎ澄ます必要があるし、
今日の仕事の半分以上はここで終わったともいえる。

前日からの疲れに気がつくかのように体中が重くなる。
しかし、本日のピークはここで越えたが、後半戦は問答無用でやってくることになる。




<ここで、各地の状況をある程度報告しておきます>
花の配送で本日担当しているのは、2名。
普段はスーパーの配送を担当している40代半ばのドライバー。
いつも眠たそうな顔をしてはいますが、私よりベテランの軽運送ドライバー。
通商・のびたくん

もう1名は佐賀で医薬品の配送を行っているドライバー。
最近入ってきたこのドライバーですが40歳手前ではありますが、なかなか腰が低くスキルもかなりあるため、今後伸びていくだろうなという予感はしてます。

この二人前日もこの花の配送に入っているので特に問題はなく稼働してもらえると不安要素はまったくなかったです。

次に、おすしの配送に目を向けますと。。。
1店舗目の2名。
1名は今年最初にやってきた元宅配ドライバー。宅配の過酷な状況を1年半経験しているだけあって、スキルは全く問題なし。
普段はスーパーの配送を担当しています。
50歳ということはありますが、この人も特に問題はありませんね。

もう1名は最年少21歳。
去年の12月から軽運送を開始。
それまでは倉庫に社員として働いていたようですが、軽運送を開始してからは収入がほぼ倍に。鉄工所の配送をメインとして稼働をしています。
体重は100キロオーバーの巨体ではありますが、若さゆえか、星野村出身ゆえか、目の輝きが全然違う。純粋さが伝わってくるようなドライバーでクレーム率は非常に低いだろうと安心してます。

この二人が11:00から稼働をしていました。

2店舗目は先ほどから何度も登場した陣痛ドライバーが担当の店舗。
普段は野菜の配送やリネンの配送を担当していますが、うちの会社でも1、2を争うほど上位に位置するドライバー。他のドライバーの教育や管理まで担当する敏腕ドライバー。軽運送歴は1年を越えたくらいです。
今回はもう1名佐賀からめったに出てくることのないドライバーがこの仕事に初めて入るため、この陣痛ドライバーを相方につけました。
佐賀から来るドライバーは普段お酒の配送をしている27歳の彼女持ちドライバー。この時も助手席には彼女。。いや、助手席に自分が乗って彼女が運転していたとかいないとか。。

3店舗目は復習ドライバーと看護師ドライバー。
復習ドライバーは最近入ってきた方で、40歳をちょっと超えたくらいの年齢で普段は給食の配送を始めたばかり。。その復習を終えてこの店舗に入ったようです。
また、看護師ドライバーはもともとちゃんと看護師として10年以上働いていたようですが、諸事情あり、この軽運送に昨年の12月からアルバイト的に入ってきて最近は平日文房具の配送をメインに切り替えたドライバー、こちらは30代半ばのドライバーですね。
よく、陣痛ドライバーと仕事中にすれ違うようで、となりに女性を同乗させているところを見かけられてはちょっかいを出されています。。

4店舗目は野菜の配送から直接入ったドライバーで、最近まで朝は医薬品配送、午後からはお箸の配送を担当していましたが、5月から医薬品の配送がなくなったため野菜の配送に切り替わったばかりのドライバーです。
この人も彼女と同棲中。30代前半で非常にまじめ。このドライバーも今年初めに軽運送を開始してます。
もう一人は弁当配送から入っていったドライバーで普段は電動機械の配送を中心にリネンの配送も行っているドライバー。軽運送歴はちょうど一年くらいになる30代後半のドライバー。

5店舗目は佐賀からやってきたドライバーと3本立てドライバー。
佐賀のドライバーはもともとお酒の配送をしていましたが、こちらも諸事情により現在はレギュラーに入っていないドライバー。小さなお子さんを育てる専業主夫。44歳。
このときも2人の子供が同乗していたとかいないとか。。。
もう一人は3本立てドライバーで、普段の仕事はうちの仕事は携わっていないため、どんな仕事をしているか明確には分かりませんが、タフさだけは誰よりもあるドライバー。
50歳を越えたくらいの年齢と思います。。

さまざまなドライバーがいますが、まぁともかくいろんな人がいるなぁと思いますね。
機会があればそれぞれエピソードなんかもあげられたらと思いますが、、、
本人の了承を得て。。




さて、後半戦。
特に大きな問題もなく、稼働をしているようで何よりだった。
稼働の全確認を終え少しすると、花の配送の方から終了報告が入った。
のびたくんから先に報告を受け、次に佐賀の医薬品ドライバーからも終了報告が入った。
この日、2日前に私自身が佐賀に行き黒ナンバーを手配した車を乗り換えに来る予定になっていた。案の定、終了報告の後すぐに電話が鳴る。今からこちらに向かう連絡だった。
事務所で待つこと30分。そのドライバーがやってきた。
医薬品ドライバーはすぐに帰るつもりだったようだが、いろいろな話をしていくうちに軽運送の話から身の上話に発展。私も話し出すと止まらない性格で19:00頃から始まった話は、気づけば22:00を回っていた。。

この間、最速は陣痛ドライバー、続いて彼女持ちの酒屋ドライバー、野菜の配送の同棲ドライバー、弁当ドライバー、看護師ドライバー、元宅配ドライバー、最年少ドライバー、佐賀のフリードライバー、3本立てドライバーと続き最後に復習ドライバーの報告が入っていた。
全ての業務終了は21:30過ぎごろだった。

この間、終了報告に返信はしたものの、話はずっと継続。。
結局、このドライバーは22:30頃に佐賀に向かって帰路についた。

その後、復習ドライバーが佐賀の医薬品のドライバーが使っていた車に乗り換えるためやってきた。このドライバーも明日は給食の仕事があるため話は早々に切り上げ乗り換えをした上で帰した。

その後、23:00を過ぎたあたりでようやく全員に今日のねぎらいのメールを打ち本日の業務は完全終了。
事務所の時計は23:20を切っていた。

さて、帰るか、と思ったその瞬間、陣痛ドライバーから電話が鳴る。

今度こそ来たか!!

覚悟を持って出てみると、

「今日はお疲れさまでした。。。」

その後、この電話は30分ほど続き、事務所を出たのは翌日になってからだった。

長い長い一日。
私自身は事務所から1歩も出ることはなかったが、家に帰り、眠りにつくころには2:00を回っていた。。

次にこんな1日が来るのはお盆かと思っていたが、先程の陣痛ドライバーによると、次の依頼は父の日になるという。

父の日!!!

全く想像していなかった展開に頭を悩ませながら、この日もなかなか寝付けない夜となっていくのであった。。。